看護師の転職

ブランクあり看護師が復職の不安を和らげ、再就職の気持ちをつくっていく心理学

ブランクあり看護師が復職の不安を和らげ、再就職の気持ちをつくっていく心理学

こんにちは、メンタルトレーナーの山田です。

看護師は全国で106万人(2012年)が働いているのに対し、推定70万人の看護師が資格をもちながらも働いていないと推定されています。

潜在看護師の復職が望まれています。あなたもその一人では?

結婚、育児、スキルアップ、人間関係の問題などなどで色々な理由うで離職することが多い看護師。

復職はごく普通のこと。

そして、忙しくストレスになりやすい看護の現場に戻るのは不安だったり、怖かったりするのもしますよね。

そこで、ここでは、復職や再就職を考えている看護師のために、復職に役立つ心理学をご紹介します。

 

復職の不安を乗り越え、気持ちを取り戻すための準備

看護師の復職・再就職の準備として一番大事なのでは、不安を乗り越えること、つまり、“気持ちの準備”だと思います。

 

そのために、

  • 復職の不安の原因、不安を克服すること
  • 勘を取り戻しブランクの克服に役立つ行動レベル・心理レベルで工夫

を考えていきたいと思います。

 

休職中の心残りをできるだけ減らす

「休職中にこれができなかった」「資格を取っておけば良かった」という後悔はエネルギーロスにつながります。休職中にできることはやっておきましょう。

資格の勉強

休職中にやっておけば良かったこととして、多くの看護師が挙げるのが資格を取ったり、資格の勉強をしておけば良かったということ。

ケアマネージャーのような関係する資格だけではなく、アロマやネイルなど趣味に関する資格も。

職場の情報収集や仕事モードへ切り替えるための体調管理も。

 

もっとゆっくりしておけば良かった

  • もっと子供と過ごせば良かった。
  • 育児で精一杯で何も考える余裕、育児を楽しむ余裕がなかった。
  • ダイエットしておけば良かった。

「こういったこともできなかった」という自分へのダメ出しが自信喪失につながりがち。

一方で…

 

看護学校の時の教科書を復職前に復習しておく

医療は日々進歩するとは、復讐することで頭にも入りやすくなります。

また、十分な復習が出来れば、病院に戻るイメージがわきますし、看護学校時代や入職後にそれぞれ頑張ってきたこと、学び経験してきたことがよみがえります。また、復習という行為自体も、「私は復職の準備をしっかりやってる」という“自信”にもつながります。

 

 

家族との時間をさらに大切に(休職中のうちに)

今のうちに、満足してしまう。これには“意識して”家族との時間を大切にすること。いざ、仕事が始まっても悔いが残りにくい。

 

 

休職中に得てきたものを再確認

育児の時間、有り難さを再確認します。

それを意識的にうけとることです。

「復職したら家族との時間が減っちゃう。」「自由な時間がなくなる」といった、得て来たものを失うこと=欠乏意識につながったのでは、苦しくなってしまいます。

「休職中に子供とこんな時間を過ごした。」「出産を通してこんな経験ができた。」「里帰り出産で両親とも久しぶりに時間を過ごせたな。」と、出来たこと、得てきたことを振返りましょう。

復職後の頑張りにつながるはずです。

 

再就職する場合、復職支援、単発・パートから始める心理的負担を楽に

勤務していた病院に戻る場合と違って、再就職する場合を考えてみましょう。

 

看護師として1年以上ブランクがある。

しかも、前職場ではなく新しい病院に勤務するのは余計不安になるもの。

そんな時に役立つ心理的工夫・準備をご紹介します。

 

 

派遣を復職の足がかりに

人材派遣会社に登録しておけば希望にマッチした仕事を紹介してもらえます。

本格的な仕事復帰前の準備にもってこい。仕事の勘を取り戻すことで、心の準備ができて不安の解消につながります。

 

単発のアルバイト

中には単発アルバイトもあり、例えば、製薬会社の治験、イベントの救護係など普段病院ではできない仕事も経験できるます。

 

復職後に困ること

子供の急な発熱や病気

育休あけや小さな子供がいる看護師が一番悩まされることが子供の急な病気。

復職する前から不安に感じる人も少ないかと思います。

家族に頼れない場合、シングルマザーの場合などは保育園から急な呼び出しがあったら対応せざるを得ません。

そんな不安を解消する工夫として…

 

普段の仕事をいつもよりもきっちりと

欠かせないのが上司や同僚の協力です。

上司たちの理解をえらために普段の仕事をきっちとし、業務内容を引き継げるように書面に残しておくのも手です。

他の看護師が休む時に余裕があれ代替を積極的に引き受けておくと、休みをとる心理的負担も楽になると思います。

 

ないはずの夜勤・残業をやらなければならなくなった

育児から復職したばかりの人は子供が3歳になるまでは短時間勤務や時差出勤、未修学期間は残業や夜勤を制限してもらえますが、そううまくいくことばかりではないようです。

親が来て子供を見てもらえる、夫が休暇に入った、そんなときには夜勤や、他の看護師の休みの交代を積極的に受け入れてもらう工夫をする人がいます。そうするともしもの時に交代を頼む心理的負担が減りそうですよね。

 

復職支援・ワークライフバランスに力を入れた病院

例えば、武蔵村山病院は看護師の育児・介護などと仕事を両立させること(ワークライフバランス)に積極的に取り組んでいます。アニバーサリー休暇が取れる、看護師同士のワークショップでチームワークの醸成、24時間態勢の保育所を完備するなどの取り組みから、 “働きやすい病院”として認定を受けています。

最近は、社会全体でワークライフバランスの取り組みが進められていますし、こうした病院が徐々に増えてくると思われます。復職の際の病院選びに加えたい視点です。

 

復職への不安を軽減するために“意図的に”しちたいこと

情報収集をきっちり、周到にすること

各都道府県のナースセンターに看護師等免許保持者の届けを出しておけば、無料で復職に関するアドバイス等支援を受けることが出来ます。

ウェブサイト上にも情報は多数ありますが会わせ利用して情報収集力をアップすることも、「これだけ準備したのだから」という安心感につながります。

看護師の復職が日本の医療を救う!そのことを意識する。

冒頭にも書きましたが離職後、休職したままの看護師は推定70万人以上と言われています。

一方で、看護師の求人倍率は3倍以上(2014年)とされ、地域によっては4倍を超えるそうです。

今の日本には看護の力が足りない状態。あなたの力が必要です。

 

「私は社会に求められている」

 

この意識も、復職する不安を勇気に変えてくれるのではないでしょうか。

 

不安要素を一つずつフォローしていくことで、復職する勇気もわいてくるのでのではと思います。今回の記事が少しでも役に立ちましたら幸いです。