こんにちは!メンタルコーチのイタルです。今回は仕事にやる気を感じられなくて悩まれている看護師さんたちのために、
- そもそもモチベーションって何?
- 看護現場でもモチベーションはコントロールできる?
- 看護師のためのモチベーション管理術
といった、かんたんなモチベーション管理術をご紹介します。
看護師の仕事は大変…でも、やる気が感じられない
- 命に関わるという緊張感
- とにかく看護師が足りない。
- 正社員が少なくて、派遣看護師でぎりぎり回してる
- 患者様、ご家族、院内の医師や先輩看護師、同僚、後輩…人間関係だけも大変
思わずやる気がなえてしまう…。
さらには、
「仕事やめようかな…」
「もう、ほかの病院に移りたい」
看護師なら誰しも通る道だと思います。
退職や転職を考えるときもあるでしょう。今、まさにあなたがナースをやめたいと思っているかもしれませんね。
でも、ちょっと待ってください。
ちょっとした工夫であなたのモチベーションは復活するかもしれません。
ちょっとこの記事におつきあいください。
そもそもモチベーションって何?
そもそも看護師にとってモチベーションって何でしょうか?
まず、どういう状態であればモチベーションが高いといえるか?
これを考えるとモチベーションが何なのかが見えてきます。
例えば、
- 仕事に対する行動力を自然に引き出される
- 患者様に積極的にかかわる意欲がわく
- 勤務日には病院に気持ちよく出勤できる
こんな時には看護師としてモチベーションが高いといえますよね。
…逆に
- 毎日、病院に行くのがおっくう
- 医師や同僚、患者様とのかかわりがしんどい
- 病院をやめることや転職することが頭によぎる
こんな時には看護師としてモチベーションが高い…とはいいがたいですよね。
きっとあなたは看護師として、患者さんのため、医療のため勤務中は頑張って、無理してでも仕事をこなし行動していると思います。
ただ、そこに苦しさやストレスを感じてしまう…。これでは、今は何とかなっても、長続きはしないかもしれませんよね。
つまり、モチベーションとは、あなたが自然に行動できるように意欲が湧かせるもの、楽に行動力・意欲を引き出してくれるクリーンエネルギーのようなものです。
決して、自分を無理に奮い立たせて、行きたくもない病院に行かせるものではありませんし、ストレスを感じるものでもありません。
モチベーションは頑張ってひねり出すものでもないんです。
頑張らず、自然にモチベーションが高まることが大事
自然に行動できる、モチベーションが高ければ、楽に、仕事や病院で人間関係を続けることができます。
例えば、営業マンが、
- イヤイヤ営業をして、苦しみながら新しい顧客を開拓する場合と、
- 自然に楽々と営業活動できて、新規顧客の開拓もできる場合では、
営業成果、特に長期的に大きな差がでそうですよね?
資格や語学の勉強をする場合も、
無理して勉強するんじゃなくて、楽に・自然に勉強できれば勉強を継続することができて、習得も早くなります。
看護師にとってモチベーションアップはさらに重要
看護師にとってモチベーションアップはさらに重要。
なぜなら、命を預かる看護師にとって、
医療ミスにつながらないようにも、仕事には細心の注意・集中力が求められるからです。
集中力を維持するにはモチベーションの高さが必要。看護師にとって働くエネルギーにもなります。
忙しい看護現場でもモチベーションはコントロールできる?
では、モチベーションはコントロールできるかを考えていきましょう。
これは同じ病院、同じ病棟にいて、同じような仕事をしていても、モチベーションが高い看護師とそうでない看護師がいることを考えると“ヒント”が見えてきます。
つまり、同じ病院で似たような仕事をしても、
- ストレスなくひょうひょうとこなせる看護師と、
- 苦しんでモチベーションがダウンしまう看護師
がいるということ。
この二人の違いを見ていけば看護師としてどのようにモチベーションを維持するか、高めていくかが分かってきます。
仕事や上司は、モチベーションを下げる根本原因ではない
同じ環境にいる二人の看護師にモチベーションの高い・低いの差がある…
このことから考えると、看護師個人の“心のありよう”が少なからず影響していることが想像できるのではないかと思います。
つまり、病院や仕事“自体”にモチベーションを感じられるかどうかは、あまり関係ありません。
つまり、ナース各々の中でモチベーションが高くなるような要因を持っている人、逆にダウンしてしまう要因があるわけです。
モチベーションが高い看護師は何が違う?
モチベーションを左右する要因として、ナースの言葉、頭の中で描くイメージ、体の使い方、信念、記憶などが挙げられます。
つまり、あなたが看護師として仕事するなかで、
- どんな言葉をつかっているか?(同僚や患者様に対して、または、心の中で)
- 頭の中でどんなイメージを描いているか
- 体をどんなふうにつかっているか
- どんなことを信じているか
- どんな記憶をもっているか?(それをどう捉えているか?)
ということです。
では、今回は、“言葉”について考えてみましょう。
“言葉の使い方”で変わる、看護師のモチベーション管理術
まず、“言葉の使い方”ひとつで“感情”が変わってきます。
そして、“感情の積み重ね”がいわゆるモチベーションを作り出します。
つまり、
言葉の使い方 → 感情の積み重ね → モチベーションの高低
となります。
では、詳しく見ていきましょう。
こんな看護の場面でどんな言葉を使いますか?
たとえば、こんなシチュエーションで看護師としてあなたはどんな言葉を使いますか?
- 患者様やご家族の理不尽なわがまま、罵りを受けたとき
- 同僚が急に休んで病棟が回らない(しかも常習犯)
- 師長さんからいわれのない叱責をうけた。“えこひいき”としか思えない!
というとき
- なに、あの患者さん!ありえない!
- またなの?仮病じゃない?
- どうして自分ばかり!?
と反応する場合と、
- 予想外!患者様(ご家族)の中で何が起こってるの?
- 彼女が休んでも以前も病棟は回った。今できることをしよう。
- ちょっとつらいけど、成長できる機会をいただいたのね。
と受けとめる場合で、その看護師の心理状態は大きく変わりそうですよね。
「え~!そんなふうには思えない!」
と、思われるかもしれませんが、それはそうですよね。でも、大丈夫です(笑)
なぜなら、こういった言葉は、心から思えなくても、心の中で使うだけで効果があるんです。
ですから、つらいときは、だまされたと思って、“呪文を唱えるのように”良い表現を使ってみてください。
看護師のためのモチベーション管理術まとめ
以上、看護師のためのモチベーション管理術について、具体的な方法としては“言葉の使い方”についてご紹介してきました。
- ナースとしてモチベーションの管理は可能であること
- 病院・病棟や患者様・師長・同僚の状況だけじゃなく、ナース個々の心理状態によってモチベーションは高くも、低くもなること
- モチベーションを構成する要素として、ナース自身の言葉・体の使い方・頭の中でどんなイメージを描くのかなどが関係すること
- 看護現場では、言葉は良い表現を嘘でもいいので、信じていなくていいので使ってみること
簡単にご紹介してきましたが、少しでも参考になれば幸いです^^