スキルアップ

新人看護師のための時間管理術

看護師が身につけたい時間管理術
  • 新人看護師から急性期病棟に配属され、患者さんが多く、日々の治療が複雑、手術も立て込んでいる。
  • ただでさえ新人で覚えることが多いのに、患者さんの状況把握だけでも一苦労する。
  • 患者様の持病や今回の病気の経過、家族の意向、日々の治療内容、今後の方針、医師の指示、やらなければならないことが多すぎて、時間管理がうまくできない。
  • しかも、段取り下手、情報把握にも時間がかかってしまう。
    危うく医療ミスを起こしかけた…

なんてこともあるかもしれませんね。

新人看護師にとって、こういった状況把握・時間管理技術は、身に着けておきたいですね。

そこで、この記事では、病棟内の状況把握方法や看護師としての時間管理法などについて、ご紹介していきます。

手際よく看護にあたるポイントを押さえればたいていの状況ではどうにかなるものだと思います。
新人看護師はだいたい同じ悩みを持って試行錯誤してます。
どの看護師も通ってきた道だと思います^^

新人看護師のための時間管理術

優先順位を押さえる

すべての情報を同じように把握しなければないわけではない。
しっかり把握すべき情報と、薄くてよいところがある。
まずは、把握すべきポイントを書き出し、優先順位をつけましょう。

行動計画を立てる

行動計画を立てその通りに行動するとかなり時間を短縮できます。
一日のうちにやるべきことを洗い出し、おおむねの時間を割り当てます。
絶対に動かせない手術前後は特に集中します。
さらに、必要な材料をメモし、一日が走り出したらスムーズに進むようにタイムスケジュールをつくり、
一日が始まる前にイメージしておきましょう。

「一旦頭の中で創造し、看護現場でもそれを同じように創造していく」わけです。

時間間隔を身につける

時間管理が苦手な人は、体内時計と物理的な時間にずれがある場合はあります。
ストップウォッチやキッチンタイマーを使って時間感覚を身につけましょう。

ストップウォッチを使って、1分間で集中して仕事をこなします。
1分経ったと思ったらストップウォッチを止めて、実際のずれを認識しましょう。
最初はうまくいかなくても全く気にすることはありません。

練習のたびにうまくなります。看護現場では一人でできる資料チェックの時間などで練習しましょう。

時間を逆算する

看護師にかかわらず人は締め切りが決まるとエネルギーがわくもの。
夏休みの宿題は計画的に済ませるほうでしたか?
おおむね9割くらいの人が計画通りいかず、夏休み後半にかけて宿題をするといわれています(笑)
あなたもそうだとしたら、夏休み後半、特に8月下旬の追い込みのパワーを覚えているかもしれませんね。
それをうまく利用しましょう。

意識的な看護作業の締め切り

一日の中で、意識的に「締め切り」を設けます。
一日に何度も、「締め切りまであと30分!」といったように自分を適度に励まします。
勤務終了までに次の看護師への引継ぎ準備もできるようになるといいですね。

この時に一日を逆算しながら、締め切り・関門を設けましょう。

午後の手術までに、誰々さんの〇をやって、そのためには午前中までにこれをして、最近やっていてたあれは、午後の終わりに回そう。

といった感じです。
練習していけば、バリバリやっている先輩看護師のように自然に見つきますが、それを加速させることもできるはずですよ。

イメージトレーニングをしましょう

心の中でてきぱき看護するイメージをしましょう。
実際に病院内でやることをできるだけ細かくシュミレーションしてみてください。

スポーツの世界ではイメージトレーニングは当たり前ですよね?
心理学的にはメンタルリハーサルともいいます。

看護師も、心の中で看護の予行演習することはとっても大事。

仕事中あせったり、ストレスを感じるのは、短時間にやらなければならない事が重なることが原因だと思います。
冷静に考えて、振り返って、前後させていい仕事はないか?も考えてみましょう。

例えば、点滴の滴下調節や残量の確認は、合間合間、病室に行くたびに見るのが基本です。
流れの中で自然にできるようにしましょう。

一日の終わりに振り返る習慣を

看護師としてご自身の行動を振り返るのはとても大切なことです。
振り返る看護師と、そうしない看護師の成長度合いは大きく差ができるでしょう。

周りからみればあなたができるはずのことを、ほかの看護師に依頼するなんてこともなくなるでしょう。
そうすれば、きっと周りの看護師もあなたを評価するはず。
あなたから頼まれた看護は“正当な”依頼として気持ちよく受けてくれると思います。
お互いがそのようになれば、本当の意味で信頼で結ばれた看護チームが出来上がるのではないでしょうか。

かといってはじめから飛ばしすぎて疲れてしまわないように。
そこは新人看護師ですから、きっちり勤務日を元気に務める、ここからだと思います。

新人看護師は初めは戸惑って当たり前

初めからそつなくこなせれば一番ですが、要領よくできる人ばかりではありません。
あなたの周りの新人はうまくやっているように見えて、実はギリギリこなせているだけかも。

残念ながら、新人をいじめる先輩看護師も皆無ではありません。
どの病院にも多少のいじめの懸念があります。

また、新人看護師の指導方針は病院で違います。
場合によっては師長さんに相談するのもよいかもしれませんね。

いずれにしても、無理せずに、時には立ち止まりながら、落ち着いて看護師としてキャリア形成していけるといいですね^^