看護師2年目に入ったばかりだけど…看護の仕事も人間関係で苦しくて正直辞めたい…
看護師はやるべき仕事が山ほどあるし、院内で医師、師長さん、事務員さん、同僚、後輩、患者様、ご家族など関係すべ人が多く、夜勤があって生活は不規則。
何もなくても肉体的にも精神的にも疲労しやすいのが看護師です。
誰でも失敗し怒られて辛いこともあるでしょう。
かといって、入ったばかりの新人看護師が「辞めます」とは言いにくいですし、一般的な就職活動は経験したことがないでしょうから、簡単にはやめられずに悩みますよね。
第一、せっかくとった看護師資格ですし…。
特に男性看護師は結婚後も続けるつもりの人が多く、「これを一生続けるのか?」と思うと悩みをは深くなりがち。
そこで、今回は男性新人看護師が、ナースを辞めたいと思う理由・要因とキャリア形成の考え方について一例としてまとめていきたいと思います。
男性新人看護師が辞めたくなる理由・要因
まずは、男性新人看護師が辞めたくなる理由・要因をいくつか見ていきましょう。
- 看護師を目指した理由が純粋に看護師になりたかったわけではない(安定しているから、給料が高いから、親の勧め、安い学費で済みそうだったからなど)
- 実は看護学生のころから自分に合う仕事ではないと感じていた
- 勉強するのが好きでないから、看護師のように日々学ばなければいけない仕事は向いていないと思う
- コミュニケーション力にコンプレックスがあり、良い看護ができる自信がない
- 自分の意思をはっきり伝えるのが苦手で、師長にや患者さんにも言うべきことが言いにくい
こういったことから看護師としてどうするか悩むわけですが、方向として
1.看護師から転職するか・残るか
- 看護師とは違うまったく職種に転職する
- 別の病院へ看護師として転職する
- 今の病院でしばらくは様子を見る
2.転職するとしたらタイミングは?看護師として残るとしたら様子を見る期間は?
- 転職するかどうか悩みを持ちながら10年、20年看護師を続けることを想像してみる
1.転職するか、しないか
看護師とは違うまったく職種に転職する
高卒後、看護学校を卒業し入って数年でしたらまだまだ社会人としてキャリアをスタートさせたばかり。
新しい仕事に就くのは全くアリだと思います。人生はまだまだこれから。
看護学校で学んだこと、せっかくの資格は無駄になるのでは。
確かに無駄になるかもしれません。
ただ、看護学校で学んだ知識も資格も、努力したこと自体もなくなるわけではありません。今のあなたをつくる一つの要素になっています。
一見無駄になるようですが、看護師というキャリアをわきのおいてからこそ、次の仕事は大切にできるかもしれません。
例えば、
何の障害もなく、大学卒業後ストレートで企業や公務員になった人と、
悩みながらも看護師になり短い期間といえ“看護”という特殊な仕事を経験したうえで企業や公務員になった人
がいたとしいて、あなたは企業や自治体の採用担当・面接官としてどちらの人に魅力をかじると思いますか?
まったく転職するにしてもあなたの看護経験はきっと人生で生きる。
哲学的なりますけれど、人生で無駄になることは一つもないと思います。
別の病院へ看護師として転職する
もし、あなたの悩みの中心が
今の病院での人間関係にある
勤務形態が一番のネック
看護の内容が自分にはどうにも合わない
といったことがあれば、
もしかしたら、病院をかえることで「看護師をつづけてもいいかな…」と思えるようになるかもしれません。
ただし、安易に病院を変えても、また同じ問題の繰り返しになる可能性もあるでしょう。
もし、
あなたが師長さんや同僚との関係で悩んでいるとしたら、
新しい病院に移ってもまた同じように、もしくは今度は後輩との関係で悩んだりする。
または、
急性期病棟ではなく、リハビリ専門病院なら興味があるから看護できると思っていても、
実際に転職してみるとイメージとのギャップにつらくなるかもしれません。
夜勤がなければ頑張れる…
この場合はクリニックなどに転職して日勤だけになると看護師を続けられる人が多いようです。
今あなたが持っている悩みは、看護師としての課題でもあり、乗り越えておきたい人生の課題でもあると思います。
できれば、この機会に、もう一歩。
無理をするわけではありませんが、与えられたゲームだと思って、何か解決の努力をしてみてはいかがでしょうか。
転職の準備として、他の病院、求人の情報収集をしながらだと、心に余裕も出てくるかもしれません。
「転職の準備はしているし、一生、この病院にいるわけじゃないけれど、この機会にちょっと頑張ってみよう。」
今の病院でしばらくは様子を見る
上記のように、
「しばらくは今の病院で様子を見てみようかな…。」
そう無理なく思えたら、どのくらい様子を見ればいいのでしょう?
これは看護師によりますし、また状況によりますが、“少し”長めに考えるといいと思います。
例えば、
「もう、我慢の限界だ!今すぐにでも辞めたい!」 →目安は1か月程度。一旦冷静に。
「この病院ではやっていけない。早くやめなきゃ。」」→できれば数か月から半年の余裕はもって。新しい病院を考えつつ、メドが立ったら師長さんにも相談しましょう。
「看護はずっと続けられる仕事じゃない…いずれは辞めたい。」→できれば1年くらいつづけながら、別の病院での勤務も考えてみる。
2.転職するとしたらタイミングは?看護師として残るとしたら様子を見る期間は?
ここでは、転職のタイミング、様子を見る期間の見極めはどうしたらよいか考えてみましょう。
これも看護師によりけり、これ!という答えはないと思います。
ただ、転職・辞職の意思決定そのものの助けになるのが、
「未来を想像してみること」
です。
たとえば、あなたが抱えている悩みがありますよね?
それをこれからずっと持ちながら看護師を続けることを想像してみます。
(男性看護師は生涯何らかの仕事を続ける想定だと思います。)
「全く違う転職するか、それとも看護師をどうにかつづけるか」
そんな悩みを持ちながら10年、20年看護師を続けることを想像してみます。
悩みながらこれから1か月看護師を続けます。
病院、病棟に行って、いつものメンバー、患者さんたちとの関係…。
その次の1か月も悩みながらも看護をする…
半年後、
1年後、5年、10年…
あなたは今の状況、今の病院で看護師を続けたいと思えるでしょうか?
転職をするとしたらいつまでにしたいですか?
転職までにどんな準備をしますか?
最初のステップは何だと思いますか?
また、それはいつ、始めますか?
男性看護師が転職する際の最初ステップは
- 看護師を辞めたり、転職した、ほかの病院に移った人の話を聞いてみる。
- 看護師転職サイトで情報収集
- 看護師転職エージェントに登録し、コンサルを受ける
まずは、こういったお金がかからず、多少の時間があればできることから始めてみましょう。
転職エージェントのコンサルも大手の会社だと無料で受けられますし、変に転職を強要されることもないようです。
一人で、内側で悩むだけではすっきした答えがでることはなかなか無いでしょう。
看護をしばらく続けるにしても、新しい仕事or病院、新しい人生へ移行する準備をしながら、気分はずいぶん楽になものです。
ひょっとしたら、意外と余裕ができたり、悩みが解決してしばらく続けてもいいかなと思えるかもしれません。
看護師は大変ですが、やりがりと誇りのある仕事。
給料面もよいほうです。
男性が一生続けられるとしたら良い仕事の一つだと思います。
いずれにしても、
今までと同じことをしてると現状は変わりません。同じ結果が出続けます。
この機会に、“何か”を始めてみましょう!