看護師長や先輩看護師が怖すぎる…
- 看護部長に理不尽に怒鳴られて以来、目の前に立つと震えてしまう…
- 看護師長にパワハラされていて、怖くて仕方がない
- あの苦手な先輩看護師と二人で夜勤だなんて恐怖しかない!
看護の現場は緊張の連続…そんな中では特にアドレナリンが出やすい上司や先輩方がままいらっしゃいます。不運にも出合ってしまったら恐怖を感じながら仕事を続けるのは辛すぎますよね…
そこで、この記事では
- 上司や先輩看護師たちに恐怖を感じてしまう心理的なしくみ
- 先輩看護師たちに感じる恐怖の正体
- 無意識が上司たちを危険な存在だと“設定”する
- 看護部長や先輩看護師らへの恐怖を和らげる方法(第3者視点に立って恐怖を和らげるイメージワーク)
- 「看護部長や先輩看護師=恐怖の対象」という“信念”にアプローチする方法(信念を書き替えるためのイメージワーク)
- イメージワークで気付くこと…看護部長等への怖さは「心の中で“設定”されている」
といったことをご紹介します。少しでもあなたの助けになれば幸いです^^
上司や先輩看護師に恐怖を抱く心の仕組み
ひどく叱責された=“強い感情”は脳に印象深く残る
叱責されて上司や先輩看護師が怖くなるほどということは、その叱責はあなたの想定を“大きく”超えるものだったでしょう。
それでひどく落ち込む=非常に強い感情を感じると、その出来事は脳内に深く刻まれます。
そうして、私たちは一度その人に対して恐怖を感じたり、「苦手だ」と感じると、なその“心理的な囚われ”からかなか脱出できなくなります。
何か好きなことに打ち込んだり、仕事に夢中になると一時的に忘れられますが、その人に恐怖を感じる回路は脳内に強く残ったままになります。
無意識が「二度とこんな嫌な目にあってはいけない」と記憶する
心理的に大きなショックを受けると、無意識がその原因を探り…
この場合は看護部長や看護師長に原因があると特定します。
これはあなたが意識的にきめるわけではなく、“無意識”が勝手に決めます。
この、“無意識”がポイントです。
無意識的に決めたことは、意識的に「恐怖を感じないようになりたい!」と思ってもなかなかできません。
無意識が上司たちを危険な存在だと“設定”する
無意識が「看護部長たちは自分にとって危険な存在だ」と設定したら、彼らの前からあなたを立ち去らせようと、
恐怖を感じさせたり、
足をすくませたり、
冷や汗をかかせて、教えてくれるのです。
ですから、先輩看護師たちに感じる恐怖の正体は、
- 彼らを恐怖の対象だと思い込むこと(無意識的な思い込み)
となります。
つまり、強固な無意識的な思い込みを“信念”とも言います。
恐怖は、決して“実体”があるわけではなく、私たちの脳内に信念という「プログラム」として存在します。
「プログラム」とはいえ信念はとても強固なので、“書き替え”は簡単ではありませんが、
だからといって決して不可能というわけでもありません。ちゃんとした手法をつかえば恐怖を乗り越えることも可能です。
今回は、上司や先輩看護師への恐怖を少しでも和らげられるように、「信念を書き替える」まではいきませんが、簡単な心理テクニックをご紹介しましょう。
看護部長や先輩看護師らへの恐怖を和らげる心理テクニック
このテクニックは、第3者の視点に立つことで、看護部長や先輩看護師など恐怖を感じる人たちと、“心理的に距離を置く”方法です。
私たちの心は、問題となる対象との距離が、“近ければ近いほど”強く影響を受けるしくみになっています。
例えば、
- 病院の廊下の先に苦手な先輩看護師がいる場合と、
- ナースステーションという限られた空間にその先輩看護師と二人っきりという近い距離にいる場合
とでは、嫌な気分になる度合いが全く違いますよね
これは現実でも、想像でも、同じようにネガティブになる度合いは変わります。
つまり、物理的な距離がどうかよりも、心理的な距離が重要なんです。
そこで、恐怖を感じる看護部長や先輩看護師と心理的な距離を置くために、そもそもあなた自身ではなく、第3者として彼らとかかわるイメージを作っていきます。
スポーツでイメージトレーニングってありますよね?同じように、第3者イメージの練習をするということです。
これが上手になると、実際に彼らと対面しているときにも、第3者視点で居られるので恐怖を感じる度合いを下げる効果が期待できます。
第3者視点に立って恐怖を和らげるイメージワーク
- 静かに椅子に座ってリラックスします
- 目の前に問題となる人(看護部長や先輩看護師)がいることを想像します
- 想像するだけでも少し怖くなったり嫌な気持ちになることを確認します
- あなたを“そこに置く”つもりで椅子から立ち上がります
- 問題となる人と、座っているあなたを横から眺められる位置に歩いて移動します
- ふたりを第3者として眺めます(しばらくイメージします)
- 慣れてきたら(可能なら)二人が何かやり取りをしているところを想像します
- 他人事のように感想を述べます(「あの若い看護師、かわいそうだな~」とか「上司らしき人はひどいねぇ~」といった具合です)
こういった練習を何度かすると、簡単に想像できるようになります。
さらになれたら、上司や先輩看護師とコミュニケーションしているときにも(リアルタイムで)、こういった方法で第3者視点になることができます。
これで完全に怖さを感じなくなるわけではありませんが、いくらか和らぐはずです。
同じくデッドボールを受けるにしても、直撃を避け、多少受け流す感じです。
直撃さえ避けられれば、心の大けがは防げます。
「看護部長や先輩看護師=恐怖の対象」という信念にアプローチする方法
看護部長や先輩看護師たちの存在そのものが恐怖の対象というわけではありません。
私たちが恐怖の対象だと無意識的に信じ込んで初めて、彼らに怖さを感じます。
この無意識の思い込み=信念にアプローチする方法はいろいろありますが、今回はイメージを使った方法をご紹介します。
信念を書き替えるためのイメージワーク
- 目を閉じて問題となる看護部長など上司や先輩看護師を思い出します。
- その人はどのように見えるか観察します(位置〔特に最初に見えた位置〕、大きさ、色や鮮明さ〔カラーか白黒か、明るいか暗いかなど〕)
- その人を見ているとどんな気持ちがするか確認しておきましょう。
- 一度目を開けて、深呼吸をしたりして心をリセットします。
- もう一度目を閉じて、今度は大好きな人、大切な人を一人思い浮かべます。
- 同じようにその人はどのように見えるか観察します(位置〔特に最初に見えた位置〕、大きさ、色や鮮明さ〔カラーか白黒か、明るいか暗いかなど〕)
- その人を見ているとどんな気持ちがするか確認しておきましょう。
- 看護部長や先輩看護師などの場合と、大好きな人の見え方にはどのような違いがあったでしょうか?
上記のイメージワークで、恐怖を感じる上司や先輩看護師と、大切な人・大好きな人では、イメージの見え方に違いがあったのではないかと思います。
なぜ、このような違いができるのでしょうか?
実は、これが無意識が、他の人をどのように識別しているかを表しているんです。
ですので、逆にこの見え方を意識的に操作することで、その人に対する思い込みが変わる可能性があります。
上司や先輩看護師など恐怖を感じる人は、この場所に見えるようにして、色彩はこのくらいで、大きさはこうして、というふうに無意識が決めて、記憶しています。
そこで、次は、あなたの心の中の彼らの見え方を意識的に操作してみましょう。
たとえば、問題となる人が心中で右上の位置に最初見えたとしたら、
- その映像を左上にもっていったり、左下にもっていったりします。
- それで、嫌な気持ちが軽くなるかどうかを感じます。
- また、映像を大きくしたり、小さくしたり、カラーなら白黒にし、元が白黒なら、カラーにしたりしてみましょう。
- そういった変化をさせて、看護部長や先輩看護師たちから受ける印象がどう変化するかを確認します。
- 彼らの映像を見る位置か、映像の大きさか、色合い、明るさ等のうち、どれを変化させることが、もっとも怖さを軽減できたでしょうか?
- もし、看護部長や先輩看護師の映像を見る位置を動かす事がもっと怖さを軽減できるとしたら、さらに、最も怖さを和らげられる場所を探します
- 心の中でその方々を思い出すときはその場所に描くようにしましょう。
イメージワークで気付くこと…看護部長等への怖さは「心の中で“設定”されている」
このようなイメージワークを通じて、上司や先輩看護師たちへの恐怖心はご自身の心の中で“設定”がされていると気付かれたのではないでしょうか?
私たちの心の中で、他人をどう思うか、その度合いはどうか、設定され、ボリュームつまみがあるような感じです。
こういったわかるだけでも少し気持ちが楽になるのではないでしょうか。
練習をすることで、実際にその方々に会うときの印象が変わってきます。
あなたが素敵な看護師として働けますように。
少しでも参考なりましたら幸いです^^